婚約破棄をしてよかったと思った出来事

 

数年前、彼女に婚約破棄をされました。

理由は借金があるからです。

当時は本当に苦しかった。

この先、どうやって生きていけばいいのか分からなかった。

 

正直、もう生きていけない。

そのくらい精神的に苦しかったです。

 

けれど、今は婚約破棄してよかったと思っています。

 

いや、お互いに婚約破棄をしてよかったんだと思います。

 

 

すべての始まりは、彼女の「同棲生活をしたい!」

 

当時、付き合っていた彼女と同棲生活をする際にレイクから30,0000円借金をした。

  • アパートを借りる
  • 家具を買う

この為だけに借金をした。30,0000円あれば足りると考えていた。

けれど、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどを買っていくとお金が足りなくなった。

借金をすることで、手に入れたその場しのぎのお金が減っていくごとに焦りを感じて、冷や汗が止まらなかった。

ついに借金をしたお金が底を尽いて、テレビと部屋の電気などの細かい生活用品が買えない状態になった。

 

テレビは自宅から、部屋の電気はクレジットカードで買うしかないと思っていた。

しかし、電気に関しては奇跡的に彼女の父親が購入してくれた。

というか、他のものも購入してくれて彼女の父親には本当に助けられました。

 

それでも、彼女が送りたいと思っている理想の同棲生活を実現する為に出費は大幅に上がっていった。

 

「あれも欲しい!」、「これも欲しい!!」、「もっともっと欲しい!!」(お金は出さないけれど。)

彼女はずっとこんな感じだった。

もう誰にも止められない。納得するまで止まることはなかった。

 

結果、僕は30,0000円の借金とクレジットカード2種の限度額いっぱいまで使って同棲生活をする準備を終えることが出来た。

 

この時、借金は60,0000円くらいはあったと思う。

 

今になって考えれば、「なんでこんなにお金を使うことになったのだろう?」「彼女と割り勘にすればよかった」と思っている。

 

僕は新卒1年目で安月給だった為、クレジットカードの代金を含めた借金を考えたら目の前が真っ白になった。

「終わった...と思った」

 

ただ、この時は同棲生活を始めたら節約をしっかりしていこうと心に決めていた。

だから、いつかは「返済出来るだろう」と考えていた。

 

けれど、他人と同棲生活をすることはそんなに甘くはなかった。

 

同棲生活を開始してから終わるまで、こんなに心に余裕がない生活を送ることになるとは思いもしていませんでした。

 

彼女「アムウェイ始めてみようかと思う」

 

僕自身の心の中では「節約をしていこう」と考えていたし、彼女にも伝えていた。

 

しかし、彼女の中で(お金を出す気はないが。)「こんな優雅な生活を送りたい」「出かけたい」「遊びたい」といった願望があった。

 

この時点で僕は「この彼女とは合わない」と気が付くべきだったのだと思う。

 

小さいところで節約をしても、彼女の願望を叶える為にお金が一気に減る。

すると、毎月の借金の返済に関しても苦しくなってくる。

 

普通にスーパーに行っても、彼女がこだわりの料理を作りたいが為に一回の買い物が8,000円代に突入する。

 

結果、それを週に8~10回は行っていた。

 

そこに、毎週のように出かけたり外食もするのだから借金の返済をするどころか、新たに借金をしないと維持できないようになってきた。(アコムに借金をするようになった。)

 

さすがに「やばい」と感じたので彼女に「将来の為に節約をしよう」と伝えた。

 

その時、彼女は「わかったー!」と言って納得してくれたようだった。(内心どう思っていたのかはわかないが...)

 

3日すらもたなかったけれど...

 

残業をたくさんして頑張るしかないと思って、【残業=正義】の会社で無駄に残業を頑張った。

 

そのおかげでやっと、彼女が巻き起こす出費に僕の資金力が追いつくようになった。

 

とりあえず、これ以上に借金を増やすことはないだろうと思い始めた矢先....

 

彼女は僕にこう言った。

 

「アムウェイを始めてみようかと思う」

 

なっつ「は?」

 

内心そう思ったのだけれど、僕は空いた口が塞がらなかった。

 

とりあえず、冷静になって彼女自身が「なぜアムウェイを始めたいのか」を聞くことにした。

 

どうも、どうやら彼女が参加した社会人サークルでがっつりと勧誘されたらしい。

 

まんまと勧誘された彼女は僕にこんなプレゼンテーションを行ってきた。

 

「自分の時間を使って働くことは、時間を無駄にしていることと一緒なんだよ」

 

「老後になったらやれることは限られている。若い今のうちに権利収入を得られるようにして自由になる努力をしていかないと」

 

「本当にいいものを扱っているのだから、必ず売れるし使ってもらえればきっとわかってもらえる」

 

「毎日無駄に我慢をして、気を使って、時間を使って働く人にはなりたくない」

 

「人と人の繋がりでお金を稼げるようになるのだから、遊びながらお金を稼ぐこともできる」

 

「ただのサラリーマンよりも楽しく、質の高い生活を送れるんだ」

 

これは一部だけれど、こんな感じで語られた。

 

僕自身、絶対にそんなにうまくいかないとは思っていた。否定もしたかったが、やる前から否定するのもどうかと思った。

なので、「一度やってみたら?」と彼女に答えた。

 

彼女は満面の笑みで「ありがとう」と僕に言ってきた。

 

この時に僕は彼女に対して、「やってみなよ」と言ったことを後悔するとは思いもしなかった。

 

「浄水機が欲しい!」

 

彼女がアムウェイを始めた。

 

借金をして、借金ブログを始めるきっかけになった一番の出来事なのかもしれない。

僕自身に特に害があるのでなければ問題ないと思った。

 

アムウェイは世間的には否定されることが多いけれど、僕は他人の意見よりも「やってみる」ことが大切だと思っていたので彼女にアムウェイを始めることに関して承諾した。

 

彼女はアムウェイを始めてから、サークルにほぼ毎日通うようになった。

 

休みの日、仕事終わりと...

 

そして、気が付けば彼女の周りには同じアムウェイの活動を頑張ろうとする仲間ばかりになっていた。

 

やはり、アムウェイの仲間がいると「この商品がとても良い」といった話をするらしく、他人の影響をものすごい受けやすい彼女は「使ってみたい!!」と思ったりすることがとても多かった。

 

それを僕に「これを使ってみたい!!」と言ってくる。

 

一体、その商品のお金を誰が支払う前提で言っているのだろう?

 

僕はとても疑問に思いながら「いいんじゃない?」と返事をした。

 

彼女は「ありがとう!!クレジットカード借りてもいい?後で返すから!」と言ってきた。

 

結局、僕がカードで支払った。

 

欲しいと言ったものを1個買うのかと思ったら、買いだめもしたかったらしくて2個購入されていた。

 

計20,000円の支払い、僕のもとにそのお金が返済されることはなかった。

 

その後も色々な商品(サプリメント/洗剤等...)を買っては、僕の財布からお金が消えていった。というか、借金が増えていった。

 

「もうやめてくれ...破産する...と凹んだり、彼女の買ってもらうことが当たり前の彼女にイライラしながらも耐えた。

 

そして、ついに彼女から驚きの言葉を聞くことになった。

 

彼女「アムウェイの浄水器が欲しい!」

 

なっつ「( ゚Д゚)(ヤバい...)」

 

なっつ「(スーパーへと汲みに行っている水でいいじゃん...(;'∀')」

 

彼女「アムウェイの浄水器は全然違うの!舌触りとか!毎日、朝飲むだけで健康になれるんだよ?」

 

彼女「アムウェイの人達はみんな使っているし、サークルのラウンジでも使っていてとても良いものなんだよ!!」

 

なっつ「いくらするの...」

 

彼女「20万円くらい(^^)/」

 

まてまて、仮になっつが支払うことになったら...

 

手持ちもない、借金をすることもできなければ、今月のクレジットカードの残高は0円

 

危機的状況を目の前の女に迎えさせられていると考えたら、ふつふつと怒りが湧いてきた。

 

なっつ「.....はい?誰がそのお金払うことになると思ってるん?今までアムウェイに使ってきたお金を俺に返済してから言えよ!」

 

 

 

とは言えずに...

 

なっつ「そっか~意外とするんだね~」

 

適当に流して、話を無理やり終わりにした。

 

危うく20,0000円の借金を増加させられるところだった。

 

本当に危なかった。

 

その出来事の翌日、彼女の母親から電話がきた。

 

母「彼女がアムウェイの浄水器欲しいって話聞いているかな?」

 

なっつ「聞いていますよ」

 

母「私たち、その話を聞いて諦めるように説得したんだけれどまったく聞く耳を持たないの」

 

なっつ「(ついにアムウェイにハマって暴走し始めた...)」

なっつ「そうなんですか~」

 

母「なっつくんから、言ってくれれば彼女も言うことを聞いてくれると思うから言ってくれないだろうか?」

 

なっつ「(...まじか..あなたの家族なのに...どうして俺が...)」

 

なっつ「わかりました。伝えるだけ伝えてみます。」

 

今振り返ってみれば、しっかり相手の親にも信頼されていたんだよなって思う。

 

そして、彼女に改めて「浄水器はまだ必要ないのではないか?」と伝えた。

 

すると、案外簡単に彼女は引き下がって「わかった!」と笑顔で答えた。

 

彼女の家族が何か根回しでもしたのだろうか?

 

けれど、うまく借金を増やすこともなくことを終えられてほっとした。

 

というか、アムウェイの影響力怖すぎ....

 

そして、ここからなっつの人生が本格的に壊れだした。

 

彼女に借金がバレる

 

当時の仕事だけでは借金の返済を加速させられないことを悩んでいたのでブログを始めた。

 

もちろん、Googleアドセンスの収益目的でした。

 

最初に始めたのは、「同棲生活」をテーマにしたブログだった。彼女との出来事や僕自身が思ったことをつらつらと書いていった。

 

収益は微々たるものだったこともあり、まだ頑張りが足りないと思っていた。

 

需要が少しでもありそうなテーマを考えた時に「借金」が頭に浮かんだ。

 

しかし、そのキーワードだけでは個性が無いと思ったので「同棲生活と借金」を組み合わせることにした。

 

ちょうど、その時は借金で同棲生活も苦しくて、いい話のネタになると思って今のブログを作った。

 

今となっては、どちらのブログも一部を除いて記事は消してしまいました。(余談ですが、消したことを後悔しています。)

 

彼女に借金を抱えていることは黙っていた。

 

なので、彼女には同棲生活と借金をテーマにしたブログの存在を教えてはいなかった。逆に同棲生活をテーマにしたブログは、僕がいる時にパソコンを共有して彼女も一緒にブログを書いていた。

 

僕は彼女に借金ブログの存在がバレないように、はてなブログを使ったら必ずログアウト、そして自動ログインをしないようにしていた。

 

けれど、事件が起きた。

 

仕事が終わって帰宅すると、「ブログ見たんだけれど..」と言われた。

 

「この言い方は、借金ブログを見られたんだな」と思ったが、希望を捨てたくなかったので「一緒に書いているブログ?」とわざと何もわからないふりをした。

 

しかし、予想通り借金ブログを見たっていう返事をもらった。

 

「借金が彼女にバレた...」という気持ちよりも、「なんで、借金ブログがバレた?」という気持ちが大きかった。

 

「検索で記事が出てきたのだろうか?」とも思ったし、「ログアウト出来ていなかったのか?共有しているブログのログイン情報は教えてあるから間違えてログインすることもないだろうし...」といろいろ考えた。

 

けれど、そんな考えは無駄な時間だった。

 

彼女からは「ログイン情報を入力しようと入力ボックスにカーソルを合わせたら、候補がいくつか出てきて、候補を選択したらパスワードも勝手に入力されてログインしたら違うブログが出てきた。」と言われた。

 

多分、心のゆとりが僕自身に全くなかったのだと思う。

 

ブログを見つけた経緯を聞いた僕はこう思った。

 

  • なんで、人がいない時に勝手にパソコン使ってんの?
  • なんで、教えたログイン情報違う情報でとりあえずログインするの?馬鹿なの?こ(こにとても腹を立てていた記憶が今でもある)

 

態度には出さなかったけれど、心の中でものすごい逆切れしていた。

 

今思えば、かなり最低だったと思う。

 

同棲生活を続けるか考えることになった

借金ブログを見て、僕に借金があることを知った彼女はすぐに周りの友人に相談したらしい。

「相談したら別れた方がいいと言われた」と言ってきた。

「借金って大変なんだよ?」、「借金返せなくなっちゃう」、「同棲生活やめよ?」と言われたことに僕は腹を立てていた。

 

「車のローンだって、家のローンだって全部借金なのに、あなたが同棲生活をしたいと言ってきたから無理して借金をしたのに何でこんなこと言われないといけないのか?」と思った。

 

けれど、それをすべて言ってしまうと同棲生活を辞めるどころか、別れることにもなると思ったので耐えた。

 

自分自身の中でここまで付き合ってきて、同棲生活もしているのだから、ここで後ろに下がるのは勿体ないと思っていた。

 

だから、借金の金額も低めに言ったし、いつまでに借金をすべて返済するとも伝えた。

 

もちろん、どちらも嘘だ。借金の額なんて90,0000円ほどあり、それを3ヶ月後に返済できるわけもない。

 

それでも、彼女は「わかった」と言って承諾をしてくれた。

 

多分、この時に関係はもう終わっていたのだと思う。

 

結婚式場の見学

借金がバレてから数か月後、彼女は結婚式場へと見学に行ける招待状を貰ってきた。

 

せ無料だから行くことになった。(内心、行きたくなかった。)

 

行った。やっぱり、結婚式の予約しませんか?という話になった。

 

「借金があって、今の同棲生活だってギリギリなのに無理に決まっている」と思って、隣の彼女を見たら、女の顔になっていた。

 

結婚することになる

彼女が結婚式を挙げることをしたそうな表情をしているが、結婚式はお金が必要という印象をしっかり持っていた彼女だったので、ギリギリで踏みとどまってくれているようだったが、次の一言で打ち壊されることになった。

 

「結婚式の費用はご祝儀で十分足りますよ。」と言われた。

 

「おいおい....これはやばいぞ...」と隣の彼女を見たら、やっぱり女の顔だった。

 

というか、さっきよりも表情が輝いていた。

 

もはや、結婚式場に行く、雰囲気を感じる、詳細を聞く、結婚したくなる。って流れの時点でダメでしょって思う。

 

そして、「いかがでしょうか?」と言われた彼女は予約することを決めてしまった。

 

僕はというと、彼女からのお願いを断ることが出来なかった。

 

そして、結婚をすることになったのでお世話になっている彼女のご両親に改めて挨拶をして承諾をしてもらった。ついでに「家は早めに購入した方がいい」とも言われた。

借金がある現状からしたら、とても耳が痛い話だった。

 

こうして、いつ返済できるのかわからない借金を抱えたまま彼女との結婚式を予約して、結婚することになった。

 

結婚を辞めることになった

結婚式まであと1ヶ月半のところで彼女から、「今、仕事が忙しくて準備が出来ないから結婚式の日程を遅らせたい」と言われた。特にこだわりはなかったので、僕は承諾して結婚式の日程を変えた。

 

そしてさらに、結婚式まであと1ヶ月のところで「まだ遊びたいから、結婚はまだしたくない」と言ってきた。ここまで振り回しておいて、この仕打ちにはかなり腹が立ったが、我慢した。

 

けれど、これで結婚式の費用など、考えなくてよくなるから婚約破棄してくれて少しだけ気が楽になった。

 

彼女は、僕と結婚をしたくて結婚式をしたいと言ったわけじゃない。

 

結婚式に憧れて「結婚式をしたい」と言った。

 

そんな風に思う。

 

人生終了

結婚式の騒動も終え、落ち着いてきたかと思っていた。

 

けれど、借金があることでの焦りなのか、彼女にイライラすることが増えていた。

 

この時、彼女が「友達と早く会えるようになるために都内へと引っ越したい」と言っていたので、引っ越すと今の仕事に通えなくなるので退職届を提出して就職活動をしていた。

 

【価値観が合わない】

 

これが一番だったかもしれない。

  • お金
  • 生活

具体的には、この2つがとても合わないと感じた。

 

お金に関しては、あればあるだけ贅沢にお金を使ってしまう彼女。

 

生活に関しては、使いっぱなし、やりっぱなし、気が向いたときにやる、基本的に出かけたい彼女。

 

まったく逆な考え方で、同棲生活をするまで気が付かなかった部分だった。

 

徐々に振り回されている。逆にこちらがお願いしたことは聞いてくれない。そんな毎日でイライラしていた。

 

けれど、やはりここまで付き合ってきているし、付き合っていくのであれば相手の嫌な部分も受け入れていかないといけないと考えた。

 

しかし、その夜に初めて「友達の家に行ってくる」と言って、彼女は夜に出かけて行った。今思えば、何をしていたのかもわからない。本当に友達と遊んでいたのかもしれないし、その後のことを考えると浮気をしていたのかもしれない。

 

そして、朝家に帰ってきたと思ったらドラゴンボールを見ていた僕に向かって「なっつのことが好きかわからなくなった。」と言ってきた。

 

自分勝手な気持ちなのかもしれないけれど、もう怒りを通り越して呆れてすべてがどうでもよくなった。

 

借金をさせられ、お金を使わさせられ、振り回され、借金を気にしてストレスを感じながら同棲生活をしてきた、それでも前向きに頑張ろうと思った結果がこれか...

 

「あぁ...もういいや...」

 

すべてを話した。借金がどれだけあるか、どうして借金をしたのか、彼女のことをどう思ってきたのか?

 

すべてありのままに。

 

そして、彼女から一言...

 

「別れよう」

 

その一言で、自分が辛かったことすべてをその一言で完結させられた。

 

彼女側も苦しいことがたくさんあったかもしれない、けれどその一言ですべてが終わった。

 

所詮、そういう関係だったんだと思い知らされた瞬間だった。

 

そして彼女は

 

「借金は怖いよ。返せなくなっちゃうよ。」

 

と言って、別れる理由を【なっつに借金があるから】という理由にされた。

 

こうして、僕は何のために借金をしたのかわからないまま彼女と別れた。

 

借金、同棲、婚約、別れ、たった1年でこれだけ大きな出来事があった。

 

もしも、僕自身に借金が無ければもう少し彼女のことをしっかり見れたのだろうか?

 

そもそも、同棲生活を借金してまで始めなければこんな結果にならなかったのに。

 

借金と向き合うたびに、思うことはいくらでもある。

 

僕が一番思うこと...

 

この人と出会わなければよかった。

 

彼女の父親に呼び出される

婚約をしていた彼女と別れることに決まった。

 

当たり前だけれど、彼女の両親にも僕に借金があることが伝わった。

 

そして、彼女の父親に呼び出しされた。

 

彼女の父親と会う当日になり、緊張した。

 

これから、自分のことを裏でボロクソに言っていた人と会う。

 

怖かった。

 

待ち合わせ場所に到着すると、居酒屋まで案内された。

 

席に案内されて、何を話していいのかわからなかった。

 

そして、僕の目から涙が溢れてきた。

 

止まらなかった。

 

これまでの出来事で、メンタルがかなりやられていたのもあった。

 

けれど、自分に良くしてくれた人に対して、こんな結果で返してしまったことがとても申し訳なかった。

 

そして、借金はここまで環境が変わってしまうものなのだと痛感した。

 

涙ながらに話したけれど、しっかりと話を聞いてくれた。

 

借金をした経緯、これからの事と...

 

否定をすることなく、話を聞いてくれた。

 

優しかった。

 

ほんの少しだけ安心した。

 

殴られることを覚悟していたから。

 

けれど、「車や家の借金は良いと思うけれど...」っていう言葉から同じ生活の為の借金なのに何が違うのだろう...と思ってしまった自分がいた。

 

そもそも、同棲生活を始めるために借金をした。

生活の為に借金をした。

 

車、家をローンで買うことと何が違うのだろうか?

 

クレジットカードだって、携帯の分割払いだって同じじゃないだろうか?

 

なぜ、同棲生活を始めるのに借金をしたことに関しては悪なの?

 

なぜ、こんなに裏でボロクソに言われなければならなかったの?

 

なぜ、彼女は両親が僕のことをボロクソに言っていたと笑顔で言ってきたの?

 

話をしていてたくさんの疑問が出てきた。

そして、数年経った今でもわからない。疑問しかない。

 

結局、そこまで内容の濃い話をするわけでもなかった。

 

家に送ってくれて、「頑張れ」と言われて

彼女のお父さんとの時間は終わった。

 

結局、何の為に僕を呼び出したのだろうか。

 

その後

 

人生、漫画のように一発逆転なんてそうそう起きない。

 

奇跡の復活劇なんてない。自分は特別な人間ではない。改めて思い知らされたような気がする。

 

心のどこかで、彼女の家族が借金に関してのことを助けてくれないだろうか。

 

そんな期待をしてしまっていた部分もある。甘い考えなんですけれどね。

 

結局、彼女と別れることになって、彼女の父親と話してそれっきりです。

 

関りがありません。

 

同棲生活で発生した借金は、今も支払い続けています。

 

正直、何のためにこの借金を返済しているのか分からなくなる時があります。

 

カッコつけて【過去の清算】って自分に言い聞かせているけれど、どこか虚しく感じる。

 

根本的に無駄な支払いってことに変わりはないのだから。

 

だから、楽しく生活しているだろう彼女に対して「自分はまだ借金で自由に生活できないのに、楽しく生活しやがって」と恨めしい気持ちで思ってしまう時がある。

 

同棲生活がきっかけで始まった借金生活。

 

ツライことがたくさんあったけれど、改めて気づけたこともあった。

※それはまた別の記事で書きます。

 

もしも、この記事を読んでいる人に1つアドバイスします。

 

誰かの為に借金をする

 

これだけは絶対にしてはいけないと思う。

 

何かあったとき、不満に思ったとき、引き戻せなくて後悔しか残らない。

 

婚約破棄をしてよかった

結局、婚約破棄をしてよかったと本当に思う。

 

彼女のことを聞く機会があったんだけれど、自分は働かずに好きなことをして付き合っている彼氏に何十万円も支払いをさせて遊んでいるらしい。

 

もしも、まだ付き合っていたとしたら借金がどれだけ増えていたのだろう?

 

けれど、これで良かったんだと思います。

 

彼女は自分が好き勝手に生きられる人生を得た。

 

僕は借金があるけれど、これ以上借金が増えない人生を得た。

 

あれ?僕だけ借金をしてただ損をしただけだった(笑)

 

これが僕の体験した婚約破棄をしてよかったと思った出来事でした。