香典すら渡せない恥
働いている会社の方が1人亡くなった。
そこで、会社で社員から希望者のみ香典を集めることとなった。
けれど、借金のある僕にはそれを渡すほどの金銭的余裕がなかった。
冬のボーナスが出てたら話は別なんですけどね。
社員じゃなかったし面識のある人も少ないだろうから、自分みたいに香典を出さない人もいるだろうと思っていた。
提出期日が近づいてくるにつれて、「えっ...面識なかったよね...？」という人が続々と香典を渡していった。
「あれ...もしかして、これは無理をしてでも出した方がいいのでは？」と思った。
自分だけが出さないで、恥をかき、裏で何か言われるか？
それとも、生活が苦しくなるか？
どちらを選ぶか？
悩んだが、最終的に香典を渡さなかった。
裏で何か言われただろうか？
でも、構わない。
無理して香典を出して生活が苦しくなっても誰も助けてはくれない。
それはもう学んだ。
誰かの為に無理をしても、意味がない。
辛い思いをするのは自分だけ。
そしてそうなるのはもう嫌だ。
【お金の切れ目が縁の切れ目】とよく言うけれど、こうやって縁は切れていくものなんでしょうね。
次はとか言っちゃいけないけれど、もしまた香典とかそういうのを渡す機会があったら、今度はちゃんと渡せるような余裕は持っていたい。
ちなみに、会社で集めようとした香典...
一人1,000円です。
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